8月7日に開催される「スルガ銀行チャンピオンシップ2013 IBARAKI」に向けて、野沢拓也が意気込みと、対戦相手となるサンパウロFについて語った──。
「ブラジルはサッカーの国だし、自分は一度経験した国でもあります(1999年にCFZド・リオへの短期留学を経験している)。ましてやサンパウロFCという有名なチームとの対戦ということで楽しみです。すごく良い経験になると思います。コンフェデ杯のブラジル代表の試合はすごかった。日本代表と戦ったときの試合を見て、鹿島が強かったときのことを思い出しました。ブラジルには確かに個の能力で打開できるメンバーがそろっていましたけれど、何がすごいのかと言えば、そういうチームでもみんながハードワークしているし、走っているし、戦っている。ただ単に技術だけでやっているサッカーがすべてではないと痛感しましたし、そういうところで勝てていたのが鹿島だったと思い出させてもらいました。来日メンバーに、ルイス・ファビアーノやルシオが含まれていない(※)のは残念です。でも、知っている選手であれば『あ!』と思うかもしれないですけど、あまりブラジルの選手は詳しくないので、そこは気にせずできると思う。同じグランドに立てば何が起きるか分からないし、臆する必要はないと思います」
※来日メンバー情報はサンパウロFC公式HP発表によるもの
「とはいえ、相手がどういうサッカーをしてこようと、鹿島には関係ない。勝つことが自分たちの使命ですし、タイトルをまた一つ手にできるチャンスでもあります。お互いチャンピオンになって戦う試合ですが、僕らはサポーターの力を感じられるホーム側でもあります。カシマスタジアムでやるからには絶対に勝たなければいけないですし、戦わなければならないと思います。日本のサッカーは日々進歩していますし、強い相手とやることで自分たちがどれくらいできるのかを証明できる。勝てばさらに自信につながるのでなんとか勝ちたいですね。いまは(リーグ戦で)なかなか勝ててないですけど、内容は悪くない。中断期間で見直して、良いスタートを切りたいと思っています」(J1第18節前に収録)
野沢拓也の注目人物──パウロ・アウトゥオリ監督
1956年8月25日生まれ(56歳)。ブラジル、リオデジャネイロ出身。現役時代は国内リーグでプレーし、86年の引退後はブラジルとポルトガルで指導者経験を積む。97年にクルゼイロ(ブラジル)でコパ・リベルタドーレスを獲得。05年にはサンパウロFC(ブラジル)でコパ・リベルタドーレスとクラブW杯を制した。翌年の06年から1年間鹿島の監督を務めたが、タイトル獲得はならなかった。その後、クロゼイロやカタール代表監督を経て、今年の7月上旬、サンパウロFCに電撃復帰。
「監督のパウロ(・アウトゥオリ)は思い切った選手起用をするところなどは変わってないですね。パウロが鹿島を率いた06年も、高卒ルーキーだった(内田)篤人をすぐにスタメンで使ったり、そういう考え方はどちらかというとヨーロッパ的な考え方なのかもしれない。練習内容もそうでしたし。自分も(小笠原)満男くんがイタリアに移籍するということで、彼の背番号である8番を託されて、試合にもあれくらいから出られるようになったので、すごく印象的な監督です。チームのスタイルとしては攻撃的でした。練習からコンパクトにやることが徹底され、大きなコートよりは小さいコートでパスゲームをして、つねにボールと人が動いて休む暇を与えない練習が多かったですね。初めてハットトリックを決めたのも彼のときでしたし、成長したところを見せたいですね。対戦が楽しみです」
(日本/2012Jリーグヤマザキナビスコカップ優勝)
vs
(ブラジル/コパ・ブリヂストン・スダメリカーナ2012優勝)
2013年8月7日(水)19:00K.O(予)
茨城/県立カシマサッカースタジアム
フジテレビONE(生中継)/BSフジ 23:30-(録画)
チケット購入方法はこちら↓
http://www.j-league.or.jp/surugacs/2013/ticket.html
(BLOGOLA編集部)
2013/08/05 11:50