約3週間の教育実習を経て、松田陸がFC東京の練習に合流している。6月、彼が教育実習先として選んだのは、母校の立正大淞南高だった。
体育の授業ではサッカーではなくバレーボールを教えていたが、母校サッカー部の練習にはしっかり参加。「言葉で伝えることよりも、生徒が自分とプレーすることで感じ取ってもらえれば」と、一つひとつのプレーに思いを込めたという。
「高校生でも意識は高い。ただ、技術やメンタルの部分が違う。体だって、スピードもそう。FC東京と比べたら、『こんなに違うか』というくらい」
また生徒には「LINEのグループに入れられた」という松田。目標とされる選手になったことで、意識の変化もある。
それに先日、双子の松田力(大分の特別指定選手)が横浜FMを相手に見事なヘディングゴールを決めた。「いつもの形」(松田陸)とは言うものの、思うところはあるはずだ。
母校で後輩たちに、そして双子の弟に多くの刺激をもらった。今度は、自分の番。「チャンスはあると思う」。夏の終わりまでいる予定のFC東京で、陸が輝くときは訪れるか。(写真は権田修一に余ったマットレスを譲り受け、笑顔の松田陸)
FC東京の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(FC東京担当 田中直希)
2013/07/09 16:14