毎年この時期に発生する、「味スタの芝問題」。
例年だと、夏場のイベント後に芝が傷んでしまうことが多かったが、今年はそのイベント開催前に問題が起こってしまった。
5日の東京V対富山(味スタ)は、「この前にあったFC東京の試合に比べて、驚くほど芝の状態が悪かった」と東京V・川勝良一監督が首をひねるほどのピッチコンディション。
これは「例年にない」(関係者)ことだそうで、「砂場のよう」、「砂浜でやっているみたい」と選手からは試合後に手厳しいコメントが発せられた。確かに、スタンドから見ても一目で分かるような悪いピッチコンディションで、さらに時間を追うごとに芝がはげていき、両チームともボールを回すことが困難になった。
後半になると、足がつる選手も続出。プレーヤーたちの足にも大きなダメージを加えた様子が見て取れた。
これには川勝監督も「DFラインの選手には、(足が滑らないように)ダイレクトで大きくクリアするのはやめよう、一回持ち出してから蹴ろう」と指示したという。
今後、味スタではライブなどのイベントも催されるため、さらに芝の状態が悪くなることが予想される。既に、選手からは「セーフティーなプレーを心がけないと」という声も。ここをホームスタジアムとする東京V、FC東京ともに”下でボールを回す”チームのため、サッカースタイルへの影響が心配だ。
(東京V担当 田中直希)
2012/08/08 22:14