第12節柏戦、第13節名古屋戦と、中断前の連勝に大きく貢献したCB山下達也。
今季は背番号『8』を継承して大活躍を見せている柿谷曜一朗の“セレッソ愛”が目立つが、柿谷と同期入団の山下の“桜愛”も負けてはいない。2010年終了後に札幌へ完全移籍するも、2011年に札幌のJ1昇格に貢献するや、その年のオフに届いたC大阪からの復帰要請に応えた。「セレッソには何も貢献できていない。もう一度、プロになったセレッソで活躍することが自分の使命」という決意を胸に抱いての“復帰”だった。
復帰2年目の今季。“山下時代”の到来は確実に近づいている。
名古屋戦後は、「中断明けもアピールを続けるだけ」と静かに語った。決して大口を叩くタイプではなく、口数も多くはない。取材陣には柔らかな微笑を浮かべて、受け答えに応じる。同時期にC大阪へ復帰した昨季開幕前、柿谷が話していた。「山ちゃんは包容力がある」。その“優しく、強い”パーソナリティーで、“やんちゃな”C大阪を最終ラインから支える。
(C大阪担当 小田尚史)
2013/06/08 12:00