激しい雨が降りしきった21日。グラウンドは水浸しになり、通常のメニューでの練習は出来ませんでした。それでも、小林伸二監督は、「雨の日に練習すると、選手たちは童心に帰ったような気持ちになって、楽しそうですよね(笑)みんなハイテンションですよ。たまにはいいですね。ボールは蹴れませんでしたけど、手を使った戦術的なトレーニングは出来ましたから。それに、先週は2試合しているので、少しコンディションが落ちている選手もいる。その意味で、今日の練習はリフレッシュになったかも知れないですね」と話していました。
さらに、山形時代の思い出にも触れ、「山形では雪で練習が出来ないこともありました。1年目にスタッフで雪かきをしたんですけど、もうしんどくてね。10時から開始して、昼までに半面が終わった後、全部をやるのに夕方までかかりました。もう2度としないと(苦笑)雪が重いんですよ。半面以降は押せない(苦笑)2年目は、メディアの人たちが、『サポーターに呼びかけたらどうですか』って。『いや、そんな面倒なこと誰もしてくれないよ』って言いながら呼びかけたら、200人くらい集まってくれた。1時間半くらいで終わりました(笑)その後、『サブグラウンドもお願いしていいですか?』って頼んで(笑)計2面を雪かきしてもらいました。あの時、『山形の人たちは凄いなー』って。『どうしてこんなに優しいんだろう』、って思いました。頭数が多いと、本当にすぐ終わる。みんな持っているんですよね、雪かきの道具を。自分の家の駐車場とかを雪かきして、一日が始まる感じなんですよ。あれ(グラウンドの雪かきをしてくれたこと)は、今までの中で一番感動しました」と、山形時代にサポーターから受けた雪かきのボランティアの話をしてくれました。
今節は、昨季まで4年間指揮を執った、その山形へ凱旋する小林監督。「チームが良くなってきた状態で山形とやれるのは嬉しいよね」と、対戦を楽しみにしている様子でした。
(徳島担当 小田尚史)
2012/06/21 00:00