昨季、世界に衝撃を届けた左足シュート「バロテッリ弾」を前節・東京V戦で披露した都倉賢。「バイタルの詰めが甘いと思っていた」という狙いすました一撃は、惜しくもゴールとはならず。だが、激しく揺れるゴールポストに背番号「9」の確かな主張が滲み出た。
そんな伝家の宝刀は、実は諸刃の剣だったりする。練習中に左足で強打したボール、そのはね返りが左目に命中した。「あんなけが、聞いたことがない」と本人でさえ驚愕した負傷により、一時、戦線を離れた。「当たった瞬間、何も見えなくなった。1週間で0.5まで回復、2週間で1.0、今はほとんど戻っています」という。最悪の場合、網膜はく離もあり得た負傷を乗り越え、都倉はピッチに戻った。
「今後もああいうゴールへの姿勢は続けていきます」と宣言した都倉。その左足は見逃せない。
(神戸担当 小野慶太)
2013/05/15 17:08