川崎F守備陣がクロスからの攻撃に弱いことは、対戦相手もすでに周知の事実だろう。4月20日のリーグ第7節の仙台戦でも、敵将の手倉森誠監督は「相手がクロスボールに弱いことは分かっていた」と語り、実際にCKとクロスから2得点を奪った。さらに川崎Fはリーグ前節のC大阪戦でも、前半だけで左右両サイドからのクロスで2失点を喫した。ゴール前にはDF陣がそろっていたにもかかわらず、あまりにも簡単にやられてしまった。
SBの田中裕介は「相手に先にボールに触られてしまっている。そこは個々の問題でもある」と語れば、CBの實藤友紀も「一人ひとりの位置取りや意識で改善できるもの。弱点をそのままにして戦っていきたくはない」と自分たちに厳しい言葉を投げかけた。
明日15日のナビスコカップの相手・大宮の前線には、クロスからのシュートに長けた“スロベニアンコンビ”が存在する。強烈な相手と対峙する川崎Fの守備に注目だ。
(川崎F担当 西川結城)
2013/05/14 19:28