5月15日で開幕から20周年を迎えるJリーグ。この20年もの間、Jリーグは日本サッカー界に何をもたらしてきたのか。東京Vの三浦泰年監督にその見解を聞いた。
「Jリーグが20年の歴史を歩んできたことを振り返ると、日本代表チームがW杯に4大会連続で出場して、世界的に見ても急速に発展したリーグなのではないか。大事なことは急速な速度で成長したモノを、今後の20年もまた同じような速度で日本のサッカーを発展・成長させることができるかは大事なことだと思う」。
「個人的にこの20年を振り返れば、Jリーグの選手として11年ほどは選手の立場にいた。そこで日本サッカーの発展に少しでも貢献できたのであれば、次は監督として選手を育てて、日本サッカーの発展のために貢献できればと考えている」。
20年の時を次の20年につなげる――。東京Vの指揮官は過去を振り返ると同時に未来も見据えている。
「何かを言う立場ではないが、(Jリーグは)すべての人に喜びやパワーを与えられるリーグであればいい。ここからの20年は、100年構想の中の土台作りの20年だろうし、誠実に学びながら、今の立場ならば監督業でサッカーの魅力を発信して貢献したい。振り返れば、最初の20年は選手としての20年だったのかなと」
「いまも弟のカズ(三浦知良)は現役だから、自分の代わりと言っては変だけど、選手としての貢献は弟が継続している。ただ、いずれは弟も現役選手という立場ではなく、日本のサッカーに貢献する日が来るかもしれない。その日が来たならば、今後の20年の中でも三浦兄弟が日本サッカーの発展に貢献できればと思う」。
これまでの20年から、これからの20年へ。三浦監督はそんな近未来を描いている。
(東京V担当 郡司聡)
2013/05/10 18:00