移籍後初ゴールは、本人も驚くビューティフルゴールだった。「トラップからのイメージはできていた。あんな良いシュートになるとは思わなかった(笑)」と、ここまでJリーグ通算94点を挙げた男もはにかんだ。今季札幌から来た大島秀夫には柱谷幸一監督も「ゴールもだが、若い選手たちに経験を伝えてほしい」と話す。いきなりチーム最年長になった大島も、その点は充分理解しており、前節の神戸戦後も「結果にはつながらなかったが、みんなアグレッシブに戦い、良い戦いはできたと思う。でも細かなミスも多く、その小さなミスで勝敗は決まることもある。そういうところを、練習のパスの1本から突き詰めていかないといけない」と、苦言を呈した。口数はそう多くはないが、この男は8クラブを渡り歩いている。彼の背中から、若い北九州の選手たちは何かをつかみ取ってほしい。
(北九州担当 坂本真)
2013/04/19 17:48