ほぼ若手中心のメンバーで構成されたチームが臨む試合翌日のトレーニングマッチ。このゲームでも、決して手を抜かず、いつも100%でプレーをしているのが、今季から北九州でプレーしている渡邉将基だ。移籍後の初先発は前節。相手は、強力な攻撃力で首位を走る神戸だった。そんな相手にもクレバーに、そして負けない闘争心で、指揮官と出場を待ちわびたていたサポーターに、強烈な印象を与えた。初出場に対しても「いつもやっていることをやるだけだった。神戸の攻撃は強力だけど、真剣勝負でやれるというのは、本当に楽しかった」と試合後、眈々と話していたのが印象的だった。「負け込んでいる。せっかく遠くまで来てもらって申し訳ない。今度は勝って、笑顔になって帰ってもらおうと思っています」。出場がかなわなかったときでも、応援してくれていたサポーターに、勝利をプレゼントしてくれることを約束してくれた。渡邉の反撃が、ここから始まる。
(北九州担当 坂本真)
2013/04/19 17:52