1日のオフを挟み、大宮アルディージャは24日、トレーニングを再開しました。この日のビッグニュースは期待の新外国籍選手・現役スロベニア代表FWズラタン選手がチーム練習に合流したこと。20日(金)の来日後、3日間は個人トレーニングで調整していたズラタン選手。24日の練習では4対4や5対4、フィジカルトレーニングなどで約1時間30分、チームメートとともに汗を流しました。
同じ組で練習したチョ・ヨンチョル選手は「まだゲーム形式の練習をしていないので分からないが、体は大きいし、ポストプレーがうまそうかな」とズラタン選手の印象を語り、定位置を争う長谷川悠選手は「ライバルになると思うので、今まで以上に頑張らないといけない」と気を引き締めていました。
練習後、ズラタン選手に話をうかがいましたのでコメントを紹介します。
■FW 11 ズラタン選手コメント
――初日のトレーニングを終えて。
「ここ3日間は一人のトレーニングが多かったので、チームメートと練習ができることが待ち遠しかった。天候は暑かったが、いいトレーニングができたと思う」
――大宮加入を決めた理由は?
「Jリーグはアジアの中でもベストのリーグ。そのリーグに参戦できるチャンスを与えられて、新たなチャレンジができてうれしい。これでプレーに集中できる環境が整った。いまチームが置かれている状況は難しいことは分かっている。そしてチームはいまの順位よりももっといいプレーをできると思う。まずは自分自身のベストを尽くすことが大事。サポーターの方々にハッピーになってもらえる結果を出せればいいし、サポーターの笑顔の理由になれれば。実際のゲームで私がどういう選手なのか、そしてどういうクオリティーを持っているかを見てもらえればいいと思う。私はチームを助けるためにやってきたのだから」
――これまでのJリーグや日本サッカーへの印象は?
「欧州と異なるスタイルだと思う。テンポも速く、技術も高い。運動量も多い」
――Jリーグや日本サッカーの事前情報は?
「以前大宮に在籍していて、私の友人でもあるクレメン・ラフリッチから情報を聞いていた。また日本を知っている知人からいろいろな話を聞いた。Jリーグの組織的な部分など、良い部分ばかりを聞いていた」
――『ズィライオ』というニックネームの由来は?
「『ズィライオ』は自分の名前を短くしたバージョンなんだ。コーチが最初に呼び始めてからそのニックネームになっている」
――ご自身を家電製品に例えると、『冷蔵庫』で理由は「クールだから」とのことだが、ゴール前では冷静沈着にゴールを決めてくれることをサポーターは期待しても良いですか?
「サッカー選手ならば、サポーターからの期待を受けるのは当然のこと。そうした期待に応えるのは当たり前のことだし、期待に応えたいと思う」
――日本特有の暑さは?
「天候の部分では私の国と違う。ただ置かれた環境でどうプレーするかが重要で、それがサッカーの面白いところでもある。私の国は雪が多いけどね」
――日本という国への印象は?
「日本に来る前に良い部分は聞いていた。まったくそのとおりだった。人々はフレンドリーだし、いろいろな意味で助けてくれるほど親切。美しいし、クリーンな国であるという印象」
――来日間もないですが、覚えた日本語は?
「ダイジョウブ(笑)」
――最後に大宮サポーターへメッセージを。
「大宮というクラブに来られて幸せだ。私のベストを尽くしたいし、全力を注いで将来的にクラブが優勝カップを掲げられるように、サポーターのみなさんに誇りに思ってもらえるようにプレーしていきたい」
【PROFILE】
FW 11 ズラタン(ZLATAN LJUBIJANKIC)
1983年12月15日生まれ、28歳。スロベニア出身。186cm/80kg。ドムジャレ(スロベニア)→AAヘント(ベルギー)を経て、今年7月大宮に移籍。現役スロベニア代表FWで、2010年W杯南アフリカ大会ではグループリーグ第2戦米国戦でゴールを決めている。
(大宮担当 郡司聡)
2012/07/24 17:35