京都は前節・熊本戦で1ヵ月半ぶりに勝ちました。その間につかみ損ねた勝ち点は小さくありませんが、まずは愛媛戦で連勝という結果を出して上位に迫りたいということを選手は口々に話していました。
その愛媛戦ですが、1ヶ月前のアウェイ戦では敗れています。試合内容もあまりよくなかったのですが、工藤選手は「愛媛の守備に対してボールを受ける意識であったり、その時
(前回対戦)の反省点も意識して週末の試合に臨みたい」とポイントを話してくれました。また安藤選手はマッチアップする愛媛の左SB内田選手について「攻撃で高い位置を取ってくるし、中盤との関係もいい。そこを押さえたい」と話していました。内田選手には前回対戦で直接FKを決められています。京都の失点の多くを占めるセットプレーはもちろん、流れの中でも仕事をさせない展開に持ち込んでホームでリベンジを果たしたいところ。前節では後半途中から選手の配置を変えたベンチワークも光りましたが、愛媛戦のスタメン構成がどうなるかも注目です。
さて、こぼれ話を二つほど。
熊本戦の翌日、大木監督が51歳の誕生日を迎えました。試合後にゴール裏へ挨拶に行った際、サポーターからバースデーソングで祝われて照れくさそうにする姿はスカパー!の中継でも映されていましたね。今週の練習後に、取材陣からも大木監督と高木コーチ(7月13日に34歳の誕生日を迎えました)に日頃の感謝もこめてバースデーケーキをプレゼントしました。ここでも照れくさそうに「そんなの、いいのに」と謙遜してから、「でも、ありがとう!」と笑顔を浮かべていました。
少し前の話になりますが、大木監督がサポーターについて話したことがあります。「なかなか自分の思いを伝えられる機会はないんだけれど、本当に感謝している。そんな彼らに自分ができることといえば、勝つことしかないよね」と。ちょうど連敗していた頃の話です。熊本戦の勝利を人一倍喜んだことでしょう。
最後にサヌ選手のことを。
先日、公式サイトでブルキナファソへ一時帰国するというリリースが出されたとおり、現在はチームから離脱しています。「家族の事情により一時帰国」と聞けば、様々な推測が流れても不思議ではないと思います。一つ言えることは、昨年の同時期にある選手が「家族の事情により一時帰国」したケースとは違うということです。個人的な感想になりますが、短い期間ですが彼と接してみて、フォア・ザ・チームの意識が凄く高い選手だなと感じています。そんな選手がリーグ戦の真っ最中に一時帰国するにはそれなりの理由があるのではないでしょうか。再来日の時期はまだわかりませんが、必ず京都に帰ってきてチームの力になってくれると信じています。
(京都担当 雨堤俊祐)
2012/07/21 23:13