3試合連続の無失点と2連勝と好調の横浜FC。ただ「まだ序盤なので、何が良いか悪いかはまだ言えない。昨季、スタートが悪くても結局、最後の5試合のところで上に行ったチームもあるので。何とも言えない」とタヴァレス監督も決して浮かれてはいない。そして今節・新潟戦へ向けていつもと同じように、トレーニングを重ねてきた。
しかし、今週は指揮官にとって、精神的に難しい1週間を過ごすことになった。
「これは言っていいのか分からないが……、今週自分の親戚が亡くなってしまいました。自分のお父さんとも呼べるような人でした。本当だったらブラジルに帰って、周りの家族をケアしなければいけないんだけどね……」
いつでも気さくなタヴァレス監督。だが、その一瞬だけ悲痛な表情を浮かべて喪失感を吐露した。帰国したい思いを抑えながらの日々は辛いものがあっただろう。しかしプロフェッショナルであるからこそ、悲しみに耐えて真摯にチームと向き合い続けた。
「いまだに悲しさはある。それでも人生は続いていきます。やらなければいけない」
迎える新潟戦。相手は昇格候補の一つであり、厳しい戦いが待ち受けるだろう。それでもHAMA BLUEに染まったスタジアムで勝利をつかみたい。タヴァレス監督のためにも。
(横浜FC担当 高澤真輝)
2018/03/16 15:56