FC東京の16歳FW久保建英が、日本を代表するレフティーとの初対戦に挑む。
7日に行われたルヴァンカップ・横浜FM戦で、トップチームの試合初先発を果たした久保。90分間出場し、チームの勝利には貢献できなかったが、テクニカルなプレーで敵を翻弄し、球際の争いでも激しいデュエルで相手を制すなど、うまさとタフさを兼ね備えたプレーを見せた。
試合後の久保は「課題は自分のプレーが勝利に直結していない。ある程度できたところもあったと思うけど、結局最後のところで決めきれていないので力不足を感じる。途中出場でも先発でもチームの勝利に貢献しないといけない」と、自らに厳しい評価。ただ、瞬間的にうまさを生かしたテクニカルなプレーだけでなく、激しく体をぶつけ合っても動じない場面を披露したあたりは、体格的にも彼が成長を遂げていることを証明した。
そんな久保が次に相まみえる相手は、10日のJ1第3節で戦う磐田。サックスブルーのホームで迎える一戦で、相手には『日本代表の元10番コンビ』、中村俊輔と名波浩監督が存在する。二人は言わずとしれた日本サッカー史の中でも屈指のテクニックを擁したレフティー。同じ左利きの久保が、先輩レフティーを前にどんなプレーを見せるかに注目が集まる。
試合はベンチスタートが濃厚だが、拮抗した展開はビハインドの状況になれば、後半の早い時間帯での久保投入もあり得る。日本の時代を彩るレフティーたちの邂逅が、ヤマハスタジアムで実現する。
(FC東京担当 西川結城)
2018/03/09 20:23