讃岐に加入して約2カ月。表情が豊かになってきた佐々木渉。
15年にFC東京の下部組織からトップ昇格したが、昨季契約満了となって次の道を探していた。トライアウトに参加し、「(北野)監督が“チームに入ってくれないか?”と直ぐに声をかけてくれて、すごいことだと思いました」と加入を決断。
とはいえ、初の移籍だけではなく、生まれ育った東京都を離れて暮らすだけでも多少の不安はあっただろう。シーズン始動日は、心なしか緊張している様子が伝わってきた。
だが、キャンプから帰ってきたころには表情が豊かになり、伸び伸びとプレーしている印象に変わった。北野監督に尋ねると、「返せるようになってきた」。この「返せるように」とは、関西流のいじりに対して、ツッコミを返せるようになってきたの意である。佐々木は「最初は返しというか、どういう接し方をすればいいのか少し迷ってました(笑)」と本音を吐露したが、約2カ月経って慣れてきたことを明かし、「元々、明るいタイプではないと思うのですが、サッカーじゃないところでの振る舞いというか、ポジティブな感じも必要だと思っていました。いろいろいじってくれて、むしろありがたいです」と笑顔をみせる。
新天地でのシーズン。目標を尋ねると「いまできることを、ひとつずつやることです。目標というよりは、1日1日を一生懸命過ごすようにしています」。謙虚でサッカーにひた向きな姿が印象的だ。
(讃岐担当 柏原敏)
2018/03/09 20:05