前節・大宮戦の46分だった。大宮の右サイド・渡部大輔から供給されたクロスボールに対して、GK高原寿康と大前元紀が競り合い、先に頭で触った大前のヘディングシュートがゴールライン上にこぼれてきた。そのボールに対して反応した選手が右SBの小島雅也。間一髪ゴールライン上でクリアし、事なきを得た。この見事なクリアシーンはJ2のDAZN週間ベスト5セーブ!の第3位に選出。そのシーンを振り返った小島は「タカさんも出ていましたし、たまたまいい位置にいたら、たまたまボールが来てクリアできただけです」と語った。
GKではないDFの選手が同ランキングに名を連ねることは珍しいため、期限付き移籍元であるベガルタ仙台の選手たちからも、何らかのリアクションがあってもおかしくはない。しかし、小島の答えはまさかの「何も来ていない」。さぞかし本人は寂しそうにしているのだろうと思いきや、当の小島は「連戦で忙しいと思うので……」とノーリアクションだったことをまったくに意に介せず。7日のミッドウィークに開催されたルヴァンカップ・グループステージ第1節・新潟戦を戦った仙台の元チームメートたちに気遣う姿勢を見せた。
(町田担当 郡司聡)
2018/03/09 20:30