「1回いってみたかったですけどね」。笑顔ながらも少しだけ寂しそうな表情でそう話したのは大津祐樹だった。
3月2日に行われるJ1第2節・柏戦。3年半の海外生活があったとはいえ、大津にとって今季から三協フロンテア柏スタジアムと名前を変えた日立台はプロ入りからずっと“ホーム”として戦っていたスタジアムだ。しかし、大津にとっては早過ぎる古巣との対戦になってしまった。
大津は開幕前のキャンプで左膝内側側副靭帯を損傷。状態は「だいぶいい」ようで、リハビリも27日にはジャンプして片足で着地してからのダッシュ、軽めながらシュート、スタッフとの1対1など先週までと比べて負荷の高いメニューになっており、「もうすぐ合流できる」(大津)様子。それでも今週末については「さすがに無理じゃないですか」と苦笑せざるをえなかった。
今季、日立台で柏と対戦できる可能性はルヴァンカップ決勝トーナメントと天皇杯しか残されておらず、今週末が最後になることも十分にあり得る。それでも大津は「(公式戦のうちの)1試合だから。(柏戦で無理をすることよりも)自分の足のほうが大事だから、慌てずに戻ってきたい」と万全な状態での復帰を最優先に考えている。
写真:菊地正典
(横浜FM担当 菊地正典)
2018/02/27 17:04