10代の選手が多くピッチに立ってJデビューを飾った18年の開幕戦。各年代別代表のゴールを守ってきたGK大迫啓介にとっては、悔しい思いが込み上げてくる週末だった。
「僕は去年にプロ契約を結ばせてもらっているので、もうプロとして2年目のシーズンになる。とにかく早く試合に絡みたいという思いがすごくあるし、開幕戦は同年代の選手がたくん出場していたので、悔しい気持ちがすごくありました」
そんな大迫にとって、同じポジションのGK若原智哉(京都)がベンチ入りを果たしたことが最も刺激的だったようだ。
「特にずっと一緒にやってきた若原智哉がベンチ入りしていたことは、すごく刺激になりました。連絡しようかなと思ったのですが、悔しいのでするのをやめました。今日の練習はずっとアイツのことを考えながらやっていたんです。『アイツが頑張っているから、俺も頑張るしかない』って」
開幕戦をスタンドで観戦した大迫は、GK林卓人、GK中林洋次、GK廣永遼太郎の3選手の背中を追いかける立場にいる。「キャンプではあまり持ち味を出せなかった。もっとチャレンジしないと」と振り返り、決意をあらためるように語った。「何をするよりもたくさんの練習をするしかない。まずは練習試合の少ない出場時間でもアピールできるように高い意識をもって練習していきます」。
20年に東京五輪を控え、10代の選手の活躍が注目を集める一年になりそうな今シーズン。広島では大迫啓介が悔しさを胸にシーズンをスタートさせている。
(広島担当 寺田弘幸)
2018/02/27 19:51