昨季限りで現役を引退し、この2月からクラブPRリーダーとして活躍している平本一樹氏が2月26日、町田市立七国山小学校で行われた『6年生 キャリア教育授業』に参加した。同校の『6年生 キャリア教育授業』は、将来生徒が目指す職業を調べることで生徒自身の生き方を考えるきっかけ作りや将来への展望を持つことにつなげる目的で実施。この日の授業では平本氏をはじめ、幼稚園の先生や美容師、そして大学教授などが講師役を務めた。
町田のクラブPRリーダーに就任以降、この日は平本氏にとって、まさに“講師デビュー”。一人の講師に与えられた15分という制限時間の中で、平本氏は自身の経験を中心にサッカー選手に必要な要素やプロ選手として地域の人々と関係性を持つことの重要性を説き、時折“ジョーク”を交えながら話すことで生徒たちの興味を惹きつける工夫も施していた。
授業の最後には質問コーナーもセッティングされており、プロサッカー選手の仕事内容に関心を寄せる生徒たちの前で約18分間、数多くの質問に応じた。その質問コーナーでは「サッカーの試合でビックリしたことは何ですか?」といった素朴な疑問にはじまり、「どうやったら収入が増えていきますか?」といったリアルな質問も飛び出したが、平本氏は一つひとつの質問に対して、真摯に回答していた。
「楽しかったし、終わってみればあっという間。ただ話す内容を一つにフォーカスして話しても良かったという反省点は残りました。でもまったくの初体験だったけど、良い勉強になりました。僕の話が生徒さんたちの将来のためになれば、こんなにうれしいことはないですね」
貴重な講師初体験を終えた平本氏は、大役を無事に済ませると、ホッとした表情を浮かべていた。
写真:郡司聡
(町田担当 郡司聡)
2018/02/27 16:26