今節、対戦する磐田の中村俊輔とは横浜FMでともにプレーした経験を持つ鳥栖の小野裕二。プレースタイルの違いもあり、「影響を受けた部分はあまりない」と冗談まじりに話したが、その存在の大きさは自身が海外に行った際に感じたという。「海外に行ってもあの人の名前を出せばみんなが知っている。自分も海外に行って、チャンピオンズリーグに出て活躍したことのすごさがどれだけのものだったかを知ることができた」。異国の地で実績を作ることの難しさを肌で感じたからこそ、中村俊の偉大さを知ったようだ。
シーズン中盤まではコンディションに苦しみ、満足のいくプレーが見せられなかった小野。しかし、練習前のコンディション作りの方法を変えるなどしたことでここに来てインテンシティの高いプレーを継続して見せている。「小さい問題っていうのはいくつかありますけど、大きな問題とか不安はもうない」と本人。現状には一定の手応えを得ているようだ。だからこそ、相手のキーマンとなる中村俊に対しても「中盤で自由にさせないようにしっかりアプローチしていきたい」としっかりと“つぶす”構えだ。
鳥栖にとってはホーム最終戦となる今節、「来年に向けてしっかり可能性を感じられるような試合をしたいし、また応援したいと思ってもらえるような試合をしたい」と小野は意気込む。激しく、熱いプレーで勝利を手繰り寄せてくれるはずだ。
(鳥栖担当 杉山文宣)
2017/11/24 16:54