Jリーグ各チームで、95年組の奮闘が際立っている。柏の中谷進之介、小池龍太、磐田の川辺駿、浦和の関根貴大、清水の金子翔太、広島の高橋壮也、新潟の小泉慶…。J2では湘南の表原玄太、徳島の杉本太郎、横浜FCの高丘陽平、名古屋の宮原和也、青木亮太、水戸の白井永地、東京Vの安西幸輝、高木大輔、畠中槙之輔、山形の汰木康也、熊本の嶋田慎太郎…。早生まれでは、G大阪・三浦弦太や柏・中村航輔も95年に生を受けている。彼らは今年で22歳の年。各チーム内で存在感を高めるとともに、最近では責任感あるプレーが目立ち、ピッチを熱く駆け回る。
東京Vの第3キャプテンを務め、関根や中谷らとよく食事会を催している高木大輔は、同世代の絆を強調した。「みんな仲良しなんですよね。例えば名古屋から山形までの東地区で12、13人が入っているグループLINEがあったり。よくご飯も行くし、集まってすぐに笑いあえるんです」。仲の良さが自慢なだけでなく、「互いに刺激しあえている、すごくいい仲間」(高木大)だという。彼らに共通するのは、「誰とでもフレンドリーになれる」(高木大)ということ。確かに、明るくオープンマインドで、それに情熱をもったプレーが持ち味な選手が多い。
となると…、槙野智章、柏木陽介、梅崎司(ともに浦和)、森重真人、太田宏介、林彰洋(FC東京)、安田理大(釜山)、ハーフナー・マイク(神戸)、桐畑和繁(柏)、河原和寿(愛媛)、森島康仁(宮崎)らがいた調子乗り世代(87-88年生まれ)と、どこか共通するものも感じてしまう。
いわば、95年組は、“ネオ調子乗り世代”か。後輩もでき、経験を積み重ねてきた彼ら。高木大は「同世代で、一緒に代表でプレーできればいいね、って話してるんですよ」と夢を明かしてくれた。
まさにこれからの95年組。リーグ後半戦に向かう彼らの熱きプレーは、ピッチを賑やかにするだろう。
(東京V担当 田中直希)
2017/08/04 07:01