3日、よみうりランドに隣接する東京Vグラウンド。ピッチを早めて外周を走る澤井直人の姿があった。右足アキレス腱断裂により2月6日に手術を受け、全治約6カ月と診断された緑の背番号14。取り組むリハビリの順調さが見て取れた。
「実は、いま一番再発の危険性がある時期らしいんですけど…。そこはケアしながら。外でのメニューが増えて、ボールも蹴っているので心が明るくなります! みんなが練習をしている姿も見れますし。(復帰に向けて)着々と来ている感じですね」
元来、明るい性格ではあるが、心なしか、以前より表情も晴れやかだ。足の状況を見ながらの調整のために明確ではないが、本人は「焦らず、10月の復帰を目指してやっている」という。
開幕戦より、東京Vのゴール裏には必ず「澤井の分もやってやろう!!」の横断幕がある。「感動しますよね。励みになっています。待っている人がいるからこそ、復帰したいと強く思う」と、本人もそのマクがモチベーションになっていると話した。
チームは現在5戦勝ちなしと振るわないが、「結果が出ていないけど、決して悲観する内容ではないし、良いサッカーはできている」と、ほかの選手と同様の視点で澤井も見ている。ポジティブな流れに持っていきたいところ。
澤井や平本一樹、武田博行、井上潮音といったリハビリ組の復帰は近づいている。現在11位も、まだまだこれから。彼らのパワーも借りて、東京VはJ1復帰への道を歩む。
写真;田中直希
(東京V担当 田中直希)
2017/08/04 07:56