FC東京が、韓国代表DFで中国スーパーリーグの広州富力でプレーするDFチャン・ヒョンスの獲得に動いていることが分かった。かつて12年から2シーズンに渡ってFC東京でプレーした経験のあるDFに、再び食指を伸ばしている。
187cmの長身に加え、長短織り交ぜた正確なパスを繰り出す本格派のCBは、現在韓国代表でも主力としてW杯アジア最終予選を戦っている。昨年行われたリオ五輪にもオーバーエージ枠で出場し、U-23韓国代表の主将を務めた。
現在は元・名古屋のドラガン・ストイコビッチ監督率いる広州富力でプレー。昨季まではレギュラーとして活躍したが、今季より中国スーパーリーグの規定変更によりアジア枠が撤廃されたことで、一転して出場機会が激減している状況だ。
今月1日には韓国最大手の通信社『聯合ニュース』が同選手の移籍希望を報じるなど、国内でもその去就が注目されている。FC東京は今冬のオフからすでに再獲得に興味を示していたが、出場機会を失った状況のいま、本格的に獲得に動いている。また加入した場合は、攻撃的な3バックを導入する可能性も浮上。森重真人や丸山祐市とともに、強力な最終ラインを構成する案が出ている。
チームは18日のJ1第15節・横浜FM戦、さらに21日の天皇杯2回戦・長野戦で連敗を喫するなど、安定感のない戦いが続いている。チャン・ヒョンスの堅い守備と多様な戦術眼を加えることで、タイトルレースヘの浮上を目指す。
(FC東京担当 西川結城)
2017/06/22 05:00