21日の天皇杯2回戦・tonan前橋戦で3-0の勝利を収めた大宮。下のカテゴリーのチームが相手だったとはいえ、伊藤彰監督体制で初の完封勝利とあって、チームはまた新たな自信を手に入れた。
「天皇杯では力関係とかは関係なく、しっかりゲームをコントロールした中で無失点に抑えて、複数得点を取って勝つというのは目標にしていたこと。難しいゲームになることは分かっていたので、そういう面では良かったかなと」(伊藤監督)
最も重要だったのは、偶然の無失点ではなく、指揮官が言うようにゲームコントロールに成功しての無失点だったことだ。うまくいかない前半にも焦れることなく戦い、パワーの掛けどころをチームで共有して3点を奪いながら、守備面でもスキを見せなかった。
今週末には広島との下位直接対決が待つ。「しっかりとしたゲーム運びをできるというのが、広島戦に向けた積み上げだったのかなと。その辺はスキなくやらないといけない」と伊藤監督が言うように、大会や相手は違っても、チームとして一つのモデルケースを示せたことは収穫と言っていい。
現時点では広島のほうが順位は下だが、チームには「広島さんの力はこの順位にいるようなものじゃない」(伊藤監督)という共通認識がある。ここまで伊藤監督の下で無敗を続ける大宮だが、驕ることなくチャレンジして勝利を目指す。
(大宮担当 片村光博)
2017/06/22 20:12