日本代表の本田圭佑が、かつて05年~07年まで所属した名古屋の初のJ2降格について語った。
3日に行われたJ1・2nd第17節・湘南戦で1-3の敗北を喫し、名古屋はクラブ史上初めてJ2に降格することが決まった。本田はその結果について、「残念ですよね」と語り出し、こう続けた。
「(名古屋は)実際に僕が戦っていた(チームで)、サポーターがそこにいる。(J2降格は)やはりすごく悔しくて、悲しい。今まで落ちたことないですもんね。でも、落ちること自体はそんなに悪いことではないのではないかと。一つの失敗の捉え方だと思うので、物事は。いまは落ちることが次の勢いにつながるという考え方で、自分はそういう道を歩いてきた。名古屋もそういう時期にあると考えれば、この下降気味なところから、グンと一気に以前いた場所を超えていくような曲線を描けるか。実際にJ2に落ちて、いまJ1で結果を出しているチームはそういうところが多い」
さらに、名古屋時代、そして日本代表でもともにプレーしたGK楢﨑正剛についての思いも語った。本田にとっては昨年12月にミラノで再会し、多くを語り合った心を許す先輩である。
「(楢﨑の今後については)あまり簡単には言えないですね。ナラさん(楢﨑)は年齢のことも当然意識しているでしょうし、中途半端にやるのは嫌いな人やから。引退も視野に入れているかもしれない。すべてはナラさんが決めること。僕は後輩として、どういう決断をしても、現役を続けるなら応援したいし、辞めるにしても『お疲れ様』と言いたい。契約状況がどうなっているか分からないまま言っているんですけど、いろいろな選択肢があるのではないかと思っています」
そして最後に、こう一言。
「イチ名古屋グランパスファンとして、僕もサポートしていきたいなと思います」
古巣に現実的だが愛のあるエールを送った本田。名古屋に関わる人々を、彼はいまでも見つめている。
文:西川 結城(エル・ゴラッソ日本代表担当)
(BLOGOLA編集部)
2016/11/08 21:22