FC東京のDF丸山祐市が、22日のJ1・2nd第15節・鹿島戦で本職のCBでのプレーで存在感をアピールする。
丸山は11日に行われたロシアW杯アジア最終予選・豪州戦(メルボルン)に、試合終了間際に途中出場。そのポジションは何と左サイドハーフと、本来のDFとはまったく異なる位置に投入された。セットプレー時の高さ対策のために起用され、あくまでポジションは形式上のものだったが、まさかの攻撃的な位置での出場に「自分がいちばん驚いた」(丸山)という。
帰国後、チームの練習に合流した丸山は、鹿島戦に向けて当然センターバックで準備。そんな中、試合前日の取材で篠田善之監督は記者に「明日の鹿島戦で丸山をサイドハーフで使いますか?」というジョークを振られると、「見たいですか? やりましょうか?」とニヤリ。しかし、すぐに丸山への期待を込めてこう語った。「マル(丸山)にとっては、短い出場時間だったけどあの1キャップ(代表戦出場)で気持ちは全然違うと思う。モチベーションもより高まったと思うし、明日の鹿島戦では本職の位置で良いプレーを見せて欲しい」。
今回の代表期間中の練習では、同じセンターバックの吉田麻也(サウサンプトン)やボランチの長谷部誠(フランクフルト)ら、代表のレギュラーと同じチームでプレーする機会も多かった丸山。「海外組の選手たちのプレーからあらためて刺激を受けた」という丸山が、満を持してセンターバックとしてJ1再開戦に臨む。
(FC東京担当 西川結城)
2016/10/21 20:09