J2第21節・熊本戦に向けて行われた6月30日の紅白戦で、リカルド・サントスが圧巻の5得点を奪った。1本目、そして2本目の途中まではAチームの1トップとして4得点を決め、その後最後の数分間はBチームに回ったが、ここでも1得点と結果を残した。
周囲も感嘆する大暴れについて、「日々、良い練習ができているので、今日の5点はその賜物。それに、今日はハッキリしたチャンスが多かった。チームの方向性は間違っていない」と練習後のサントスは終始、にこやかだった。
サントス自身、「ハッキリしたチャンスが多かった」と語るように、この日の紅白戦では、Aチームの内容自体が良かった。全体の距離感が良く、杉本健勇、玉田圭司、清原翔平で組んだ2列目やボランチのソウザを中心に何度もチャンスを作った。ビルドアップの質が高まってきたことが、サントスが得点を量産できた理由の一つでもある。
もっとも、前線からのプレッシャーも速く、組織立った守備で向かってくる熊本相手に同じようにうまくいくかは分からない。しかし、攻撃陣の連係が高まってきていることは、今後へ向けた明るい材料だ。
写真:小田尚史
(C大阪担当 小田尚史)
2016/06/30 19:39