17日、C大阪は橋本英郎のJ3・長野への期限付き移籍(期間は16年7月19日~17年1月31日)を発表した。翌18日、橋本は移籍前最後となるC大阪での練習に臨んだ。練習後は多くのサポーターが彼との別れを惜しみ、その後、橋本は報道陣にも対応した。
「C大阪でもU-23でJ3に出させてもらっているが、自分の中でハングリーさを持ちたかったし、純粋にJ2昇格を目指して戦おうと決めた。長野が勝っている状況で僕が必要かどうか分からなかったけど、『それでも来てほしい』と言ってもらった。C大阪のいまの状態であれば、それほど自分の必要性は高くないし、それなら、昇格に貢献したり、やりがいを自分の中で見付けるほうがいいのではないか、という思いだった。G大阪で試合に出始めたときは、試合に対する飢えや、もっとうまくなりたい、上に行きたい、という気持ちも強かった。それが年齢とともに家族もできて、安定感を求めてハングリーさが失われることもあったと思う。J2昇格という目標に向かって厳しい環境で戦っているチームに入ることで、また自分の成長にもつながると思って移籍を決めた。残り試合は少ないけど、どんな形でも長野の昇格のために貢献したい」
自身のさらなる成長へのハングリーさが移籍を決断させたと語った橋本。しかし、1年半在籍したC大阪にも思い入れがあるようで、「もちろん、またC大阪でサッカーがしたいという気持ちはある。長野では結果を出すしかないと思うし、やるべきことをやって、自分の成長につなげて、また戻ってくることができたらいい」と続けた。
現在、橋本はJ通算395試合に出場。節目の400試合まであと『5』に迫っている。サッカー界でも屈指の経験と実力を持つ選手だけに、長野でJ2昇格という目的を達成できることを願うとともに、C大阪で再びともに戦えるときを待ちたい。
(C大阪担当 小田尚史)
2016/07/18 20:34