最大震度7を観測した熊本地震から一夜明けた15日、同県出身である鹿島のDF植田直通が「僕にできることはサッカーしかないので、熊本が元気になるようなプレーをしたい」と誓った。
昨晩、テレビを見ている時にニュースで震災を知ったという植田。すぐに家族から連絡があり安否を確認したあとも、地元の友人などに連絡を取っていたという。そのためリオ五輪本戦の組み合わせが決まったことも「気づかなかったです。今日になって知りました」と、それどころではなかったと話した。
「九州の人にとって地震はあまり感じたことのないものだと思う。震源の近くで亡くなっている人もいると聞いて、すごく僕自身も辛い気持ちです。いま熊本には元気がないと思う。僕にできることはサッカーしかないので、熊本が元気になるようなプレーをしたい」
ナイジェリア、スウェーデン、コロンビアと同組になったリオ五輪については、マナウスで2試合が予定されていることに触れ「鹿島にもブラジル人のスタッフ、選手がいる。『暑いところ』と言っていたので準備が大事になると思う」と話した。また、出場が噂されるイブラヒモビッチについて聞くと「出てくるのであればすごい楽しみ。トップレベルでやっている選手ですし、どういうプレーをするのか想像もつかないので、すごい楽しみです」と答えた。
しかし、震災直後ということもあり、やや沈痛な面持ちだった植田。試合では、言葉どおり気迫あるプレーで被災地を元気づけて欲しい。
写真:六川則夫
(鹿島担当 田中滋)
2016/04/15 17:15