大宮にとって、甲府との公式戦での対戦はナビスコカップ第2節に続いて今季2回目。渋谷洋樹監督にとっては古巣戦でもあり、かつて自身を大宮の前身・NTT関東サッカー部に呼び寄せた甲府・佐久間悟監督との対峙でもある。
「(佐久間監督には)NTT関東に入るときにもお世話になっているし、指導者として残してくれたのも佐久間さん。アルディージャの基礎を作った方。その方とNACKで戦うというのは非常に感慨深いし、うれしく思う。ベタではあるけれど、勝って恩返ししたい」
ただ、今節に向けて指揮官に求められるのは、自らも構築に携わった甲府の堅守を打ち破ること。トレーニングでは継続して5バックを崩していくためのイメージ付けを行っている。
「甲府のやり方というのは本来、『残留するために』というようなメンタリティーを持っているからできるもの。シーズン当初は『攻撃したい』、『やってもいいでしょう』というものがあるが、それを抑えながらできているのはすごいと思う」
いまや“副社長”となった佐久間監督の植え付けたメンタリティーを凌駕することこそ、今季2度目の連勝を達成するためのポイントになる。
写真:六川則夫
(大宮担当 片村光博)
2016/04/15 15:59