不穏な空気の漂う白い巨人
今も反響が大きいのが、レアル・マドリーの敗れ方だ(2-3)。最初の30分間DFセルヒオ・ラモスのアクロバティックなバイシクルキックによる先制点の他、DFナチョのポストに当てたシュートなどセビージャを圧倒していただけに、その後あれだけ崩れるとは思わなかった。35分ナチョがクリアしなかったCKからのこぼれ球をFWチーロ・インモビーレに拾われ同点にされると、突然、試合のコントロールを失う。勢いづいたセビージャの圧力に押されボールロストや不正確なパスが増え、FWガレス・ベイル、FWクリスティアーノ・ロナウドが孤立し始める。MFトニ・クロース、MFルカ・モドリッチ、MFカセミロの中盤でボールがキープできなくなると優勢だったサイドでの攻防でも後手に回り始める。
この夜、セビージャの攻撃の突破口となったのがFWエフゲン・コノプリャンカ、DFブノワ・トレモリナスのいる右サイドだった。勝ち越し点はコノプリャンカが消極的な守備陣を単独で切り裂き、インモビーレとの壁パスでゴール前まで抜け出した後のセンタリングをMFエベル・バネガが押し込んだもの…
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(BLOGOLA編集部)
2015/11/13 16:08