1980年1月生まれのG大阪・遠藤保仁にとって、俗にいう「79年組」との対戦は特別だ。
1979年4月生まれの鹿島・小笠原満男は同学年で、鹿島戦ではこれまでも激しく火花を散らし合ってきた。互いにチームの心臓としてコントロールする立場だが、局面での戦いは闘志をむき出しにすることもしばしば。しかし遠藤は「満男は良き仲間だし、良きライバルでもある。同じ年で若いときから、クラブ以外ではほとんど一緒にプレーしてきた」と、長くサッカー界を支えてきた僚友について語る。
「いろいろな経験をしている選手だし、鹿島では間違いなく中心。そういう選手と戦えるのはうれしいが、試合中はチームとして彼を抑えたい」(遠藤)。決勝での79年組対決は、間違いなく試合のハイライトの一つである。
(G大阪担当 下薗昌記)
2015/10/30 07:00