4連勝です。
ただし、内容は褒められたものではありませんでした。松田監督からは「(結果が出て)ホッとしている」と勝利を喜ぶ一方で、「結果を取っただけ」など珍しく反省の言葉が多々聞かれました。特に前半は、「3-5-2」を採用してきた町田に対してラインを押し上げられないでいると、奪いどころが定まらず。圧倒的にボールを回され続けた結果、暑さも相まって体力を消耗するばかりでした。奪ってもボールロストが多く、前線の動き出しもほとんどなかったため、放ったシュートはわずかに1本。第22節・山形戦の前半ではシュートゼロ本で1点ということがありましたが、あのときとは明らかにわけが違いました。
しかし、それでも勝ちました。後半に修正し、悪いながらも紙一重の試合を勝ち切ったことは、J1昇格を目指す上で絶対に必要なことだと思います。試合後のサポーター席から「よくやった!」と声が飛んでいましたが、まさしく「よくやった」試合だったのではないでしょうか。リーグ前半戦には見られなかった勝負強さが表れた、価値ある一勝だったように思います。
最後に、4連勝は今季初…ということで、「初」にちなんだコネタをご紹介します。
○2試合連続ゴールは、ともに“祝砲”!
決勝点を挙げた廣瀬浩二選手。ヒーローインタビューで「栃木に来てから初めて」と話した2試合連続ゴールは、同時に6日に第一子が生まれたばかりの大和田真史選手への祝砲に。前節の鳥取戦でも3日に第一子が誕生した鈴木修人選手を祝う先制点を挙げており、「家族みんな浩二さんのことが大好きです」(鈴木修)と感謝されていました。
○栃木5年目にして・・・。
そんな廣瀬選手の決勝弾をお膳立てした赤井秀行選手。実際には「(DFに)当たってました」と話したアーリークロスも公式記録ではアシスト判定に。「ついてた? ありがとう(笑) 栃木5年目にして初です」とプロ初アシストを喜んでいました。これで先発復帰後勝率10割というオマケ付き。
無失点も4試合継続中と今季における記録を更新中。佐々木竜太選手の出場も可能となる22日の富山戦、勝ってこの勢いが本物であることを証明したいところです。
(栃木担当 村本裕太)
2012/07/18 16:56