ここ数日、横浜も涼しいというより半袖では寒いくらいの気候が続いているが、一際うれしそうなのがミロシュ・ルス監督。「トレーニングはもちろん、普通に生活するのも楽になりますね(笑)」と上機嫌だ。ルス監督の故郷のスロヴェニアはウインタースポーツの盛んなお国柄で、真夏の平均気温も20度をちょっと超える程度。いくら97年に仙台で過ごした経験があるとはいえ、関東の夏の猛暑はかなり堪えたようで、練習場では「監督が暑さで参っている」とスタッフの心配そうな声をよく聞いた。
「今年の夏は特に暑さが厳しかったですからね」と問いかけると、「(厳しかったのは)暑さだけでもなかったですが」と、表情を曇らせたルス監督。確かに猛暑が始まってからチームは調子を落とし、現在は7連敗。しかし猛暑は去り、「私が本当に好きなのは冬なんです。寒くなればなるほど、私のシーズンですよ」と、指揮官は力強く宣言した。まずは天皇杯初戦に勝利し、秋風とともにチームも上昇気流に乗せていきたいものだ。
(横浜FC担当 芥川和久)
2015/08/28 20:48