ACL準々決勝第1戦の全北現代戦の後半早々、イ・グノとの空中戦で左のこめかみを打撲した明神智和。エル・ゴラッソ本紙のマッチレポートではチーム最高の『7.5』を与え、マン・オブ・ザ・マッチに選出したが、試合後のミックスゾーンではこめかみを氷でアイシングしながら、痛みを抑えていたこともあり取材対応はなかった。
そんなマン・オブ・ザ・マッチの言葉を読者に伝えずに終わるわけにはいかない。28日の練習後に取材に応じた37歳の鉄人は、左目の周囲を内出血でにじませ、擦りむいた負傷箇所に絆創膏を張っていた。
全北現代戦のピッチ上ではフィジカルの強い韓国勢に一歩を引かない強い気持ちを見せていた明神だが、ひとたびピッチを離れると、ごく爽やかなアラフォーに。帰国早々の27日には念のため検査を行ったが「こめかみだったので、一応検査を受けたほうが良いとドクターに言われた。検査結果はまったく問題ないです」(明神)。そしてミックスゾーンで応対できなかったことについても「あの時は痛かったので申し訳なかったです」と逆に番記者たちを気遣う細やかさ。ピッチ内外で完璧なプロフェッショナリズムを見せる37歳にはただ、頭が下がる。
(G大阪担当 下薗昌記)
2015/08/28 23:18