今月12日までチームメートだった男がやってくる。
今節(明治安田J2第27節)の対戦相手・C大阪には、12日まで愛媛に期限付き移籍していた秋山大地がいる。その移籍期間は4カ月余りだったものの、チーム内に完璧に溶け込んでいた。だから、愛媛の選手たちはいまも秋山のことが大好きだ。
そんな秋山への思いを河原和寿は感慨深く語る。
「大地とは(今季)最後まで一緒にやりたかったから複雑な気持ちはあるけど、(秋山が)C大阪のベンチに入って試合に出てる姿を見たときは本当に帰って良かったなと思った。これから試合に出続けてC大阪を代表するような選手になってもらいたいし、僕たちは彼の成功を願っている」
その河原の思いは、おそらく愛媛でのチームメート全員が思っていること。
続けて河原は「愛媛のサポーターにお願いしたいけど、(今節では)大地を温かく迎えて欲しい。C大阪のファンの人も大地のことがきっかけで愛媛に来てくれた人だっているし、大地が築いてくれた縁もたくさんあると思う。僕たちはそういう部分も大事にしていきたい」と、元チームメートとそこから広がるサッカーファミリーの大切さを説いた。
愛媛の選手たちは秋山の激しいファイトスタイルを肌で感じていた。だからこそ、やりにくさはあるはず。しかし、それを理解した上で「願わくば、彼が(今節の)スタメンで出てきてくれることを期待している。お互いタフに戦って、終わったら握手して笑顔を見せられれば」(河原)とピッチ上での再会を切に願っている。
(愛媛担当 松本隆志)
2015/07/29 20:43