6月28日の明治安田J2第20節・横浜FC戦(0●1)、終了間際に放たれたミドルシュートをこぼしてしまったところをカズ(三浦知良)に押し込まれ、劇的な形で決勝ゴールを奪われてしまった。目の前で舞われたカズダンス。屈辱的な光景を目の当たりにして、本間は1ヶ月の再戦でのリベンジを誓った。
そして迎えた第26節横浜FC戦(2○0)、「待ちに待った」と意気込んで臨んだ本間は前半好セーブを連発してピンチをしのぎきり、完封勝利に貢献。見事リベンジに成功した。
ただでさえ”練習の鬼”の本間だが、この1ヶ月は今まで以上にトレーニングに打ち込んだ。そして、自らの成長を実感することができた。その成果を発揮したゆえの完封勝利でもあった。だからこそ、試合後、穏やかな表情でこう語った。「あの失点があったから、さらに成長できた。今はカズさんに感謝の思いしかないです」。38歳の水戸のレジェンドは、悔しさをも糧にしながら、進化し続けていく。
(水戸担当 佐藤拓也)
2015/07/29 17:55