柳沢敦、中田浩二、新井場徹合同引退試合「ENCORE」は、様々な人に確かなものを残した。
「引退試合はいろいろ考えさせられる試合だった」と振り返ったのは土居聖真。少年時代には中山雅史に憧れ、山形県中の大会得点記録をすべて塗り替えたほどの点取り屋だった。豪華なメンバーが顔をそろえた引退試合では、かつてのヒーローたちのプレーに心を躍らせただけでなく、強く感じるものがあったという。
「引退した3選手もそうですけど、他に出ている選手のプレーを見ていると、いろいろな特長があっていろいろな個性がある。良いものを学ばせてもらう試合だった。僕もあの人たちのような偉大な選手になりたい」
その言葉を実現する難しさは土居もよくわかっている。だからこそ、意識は足下へ。
「一日一日を大事に過ごす大切さを考えさせられた引退試合だった」
(鹿島担当 田中滋)
2015/07/10 07:00