1日付で解任を発表された田坂和昭前監督が、2日、報道陣に思いを語った。
「この職に就いた瞬間から、つねに解任される覚悟を決めていた。逆にこれだけ勝てないなか、よくここまで続けさせてもらえたと思っている。これほど負けている監督は他にはいないのではないか」
独特の表現でクラブへの、続いてスポンサーやサポーターへの感謝を語り、「特に毎日のように練習を見にきてくれる人たちのことは忘れない」と笑顔を見せた。4年4ヶ月の就任期間、非公開練習は極力行わなかった。つねづね「ウチの練習を見に来てくれる人たちにはお年寄りが多い。彼らの楽しみを奪いたくない」と話していた。
戦績は低迷していたが選手からの信頼は厚かった。清水時代にも指導を受けた兵働昭弘は「監督が描くサッカーを選手が上手く表現できなかった。だが、試合は待ってくれない。この監督交代を無駄にしないよう、次の試合を勝つことによって田坂さんに恩返ししたい」と、粛々と決意を滲ませた。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2015/06/03 16:41