横浜FMのDF比嘉祐介に念願のJ1リーグ戦初先発のチャンスが巡ってきた。右SBのレギュラー小林祐三が警告累積で出場停止のため代役を立てる必要があり、試合前日の練習で比嘉が主力組の右SBに入った。12年加入の比嘉にとって最大の見せ場がやってくる。
本職は左SBだが、利き足は右足のため右サイドでも問題ない。エリク・モンバエルツ監督は「彼はもともと右利きだ。アグレッシブでスピードがある」と期待する。比嘉自身も「去年は京都で2試合右SBとして試合に出た。トラップとインサイドキックは右足のほうが蹴りやすい」とニヤリ。試合出場に向けてモチベーションを上げた。
プロ4年目の今季は「選手生命をかけて頑張る」と目標を掲げた。ロンドン五輪予選を戦った仲間たちはW杯出場や日本代表入り、あるいは欧州クラブへの移籍というステップアップを果たしているが、自身だけは「時計の針が止まっていた」(比嘉)。29日の明治安田J1・1st第8節・広島戦で、比嘉の時計の針がようやく動き出す。
(横浜FM担当 藤井雅彦)
2015/04/28 20:35