プロ初のシーズンを迎える鈴木義宜も「隣で『のびのびやっていい』と言ってくれるので安心してプレーできる」と信頼を寄せる山口貴弘。長崎から移籍加入し今季でプロ9年目だが、そんな山口にも初々しい時代はあった。
大卒ルーキーとして湘南で飾った初陣は07年のJ2第22節・鳥栖戦。全く経験のない左SBでの出場だった。
「当時はサッカーを全然わかってなかった。守備だけは絶対的な自信があって、俺が出れば点は取られないよって感じだったけど、攻撃がわからなくてビルドアップが出来ない。持ち出しはしたものの、つけるトコないし俺ボール持ってるしどうするのどうするの、って」
火のついた爆弾でも渡されたようだった当時の自分を笑って振り返るが、その次節の徳島戦では見事に初得点を決めたという。(※ただしセットプレーから)
開幕戦の相手・讃岐には、三菱養和JYと帝京高で同期の大沢朋也が在籍する。それぞれにキャリアを積んできた二人のマッチアップも見られるかもしれない。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2015/03/04 14:56