前節は敵地での水戸戦(1△1)で勝ち点1を得たが、20位・東京Vとの差は「5」のまま縮まらず、讃岐はより厳しい状況に追い込まれた。その試合では守備で無失点に抑え、攻撃面でも相手の倍となる12本ものシュートを放った。随所に讃岐らしいサッカーを見せたが、「いまは(試合)内容とかには興味ない。結果のことしか考えていない」(山本翔平)というのが選手たちの本音のようだ。古田寛幸もそれに同調する。「いまは良い内容の試合をしたとか、良い戦いをしたという次元の立ち位置ではない。良い内容の試合をしても勝てなければ意味がない。悪い内容でも勝てば良い」とJ2残留に向けて必要なものが“勝利”であることを明確に言葉で表す。
古田はこの夏に讃岐に期限付き移籍をしてまだ3カ月半だが、加入当初からフォア・ザ・チームの気持ちを貫ている。いまのチームの苦しい状況にも「(讃岐は)もともと頑張れるチームだし、熱いチーム。監督、コーチ陣らもひとつにまとまるべく雰囲気を作ってくれている。一体感はこのチームの強さ。それをいかに試合で出せるか」と古参選手のようにチームへの想いを語る。そして、結果への強いこだわりを口にした。「個人としても結果が出ていない。(今節・北九州戦では)狙っていきたい」。チームへの想いをゴールという形で表現するつもりだ。
(讃岐担当 松本隆志)
2014/10/30 09:19