守護神は、今節の京都戦に胸を高鳴らせている。紫光軍団を率いるのが、東京V在籍時にお世話になった川勝良一監督だからだ。当時はプレーでチームに貢献できなかったことで、「ケツさん(川勝監督)に良いプレーを見せたいし、成長した姿を見せないといけない」と、GK鈴木智幸は語る。
東京Vでは「試合に絡めないこともあった」鈴木智だが、いまや栃木のゴールマウスに立つ風景は見慣れたモノとなった。今季は最大の難敵である“けが”ともうまく付き合えるようになり、足りなかった試合経験を積むことで最後の砦としての自覚が芽生え、風格も備わってきた。
「やっていない人には厳しいけど、ケツさんに言われなくなったら終わり。言われるウチが花というか、(選手に)気付かせたり、考えさせてくれる監督」
どうして試合に出られなかったのか。その答えを探し求め、移籍先で見つけた鈴木智。元指揮官に、「どれだけ変わったのかは分からないけど、いろいろと見せたい」。
(栃木担当 大塚秀毅)
2014/10/02 16:52