クロスボールをキャッチングするGKに対して、コーチが大きなバランスボールを押し当ててバランスを崩しにかかる…。
オッと目を引くようなトレーニングメニューをこなすのが、大谷幸輝、松本拓也、鈴木彩貴のGK陣だ。
そして、アイディアあふれるさまざまなメニューを考案するのが豊島幸一GKコーチで、その豊島GKコーチがこの日、ニヤリとしながら3人に手渡したのが防弾チョッキ……ではなく、5kgの鉛が仕込まれたフィジカルトレーニング用のウェイトベストだった。
「負荷が掛かった中で、普通のプレーが普通にできるようにするのが狙い。試合中は、さまざまなプレッシャーが掛かるわけで、その中でどれだけ正確なプレーができるかが重要になりますから」
豊島GKコーチは、まるでアクション映画に出てくるSAT(特殊急襲部隊)のように見える出で立ちでおこなったトレーニングの狙いをそんなふうに語った。「わずか5kg」と思うかもしれないが、実際に、歯を食いしばる表情やゼエゼエと荒く乱れる呼吸を間近にすれば、その辛さは容易に理解できるはず。
「キツそうに見えましたか? ラクだったら、やる意味がありませんからね!」
そうやってニヤリとする豊島GKコーチが次に考案する珍メニューとは? 気になる方は練習場へゴー!
(北九州担当 島田徹)
2014/07/23 17:41