開幕戦の日、本城陸上競技場に集まったのは、J2全11試合の中で最低の2,506人。今季から加入し、北九州を盛り上げようと先頭に立って行動していた松本拓也も、さすがに厳しい表情を浮かべていた。
「サポーターたちが色々取り組んでいるのを知っているだけに、残念に思う。その行動を無駄にしないためにも、もっと選手とクラブが、この問題に対して真剣に取り組んで行かないといけないと痛感した。1試合だけなら無料チケットを配れば済む話だが、ずっと応援してもらえるような、コアなサポーターを増やしていきたい。自分たちは選手なので、結果を出してベースを増やしていくしかない。やっぱり自分も、応援するなら強いチームがいいから。ギラヴァンツが北九州にある意味を分かってもらえるように、存在感を示せるように、プレーしていくだけ」。
いつの日か、松本の熱い思いが届くように願っている。
(北九州担当 坂本真)
2013/03/04 20:43