7日に正式発表された柿谷曜一朗のバーゼル(スイス)移籍について、8日、監督と選手に話を聞いた。
過去にも多くの選手がC大阪から欧州移籍を果たしてきたが、C大阪の下部組織出身選手としては今回の柿谷が初めてのケース。扇原貴宏は、「チームを離れることに少なからず寂しさもあるけど、楽しみな部分が大きい。曜一朗くんが抜けた影響を感じさせないよう、僕たちがセレッソを支えていきたい」と力強く話した。
そして、南野拓実は、「寂しいというより、早く海外でやっている姿を見たい。昨季、チームを引っ張ってきた姿を見てきた。海外でも曜一朗くんらしいプレーをすると思う」と先輩の背中を見つめる。
さらに、すでに海外移籍を経験している永井龍は、「結果を残して移籍するわけで、僕とは違う。(異文化では言葉も大事?)でも、曜一朗くんはプレーで魅せられるし、明るいので、すぐになじめると思う」と“海外クラブ”への溶け込みに太鼓判を押した。
また、現場を指揮するマルコ・ペッツァイオリ監督は、「シーズン中にトップの選手を失うことは難しい」と言いつつも、「彼が欧州で次のステージを踏めることは大きなステップ。ワールドクラスの選手に育ってほしい。彼の活躍と成功を期待したい」とエールを送った。
12日の天皇杯2回戦・ヴィアティン桑名戦と、15日に行われる第12節・川崎F戦での起用法については、「彼とチームの人たちと話して決めたい。彼が100%の力でプレーできるのであれば、(プレーさせる)可能性も追及したい」と語った。
(C大阪担当 小田尚史)
2014/07/08 19:42