いよいよ、必勝を懸けた柏戦が近づいてまいりました。日々のトレーニングに余念のないところだと思いますが、その前に、こちらも激闘必至のマッチアップが実現しました。高校サッカー、選手権熊本県大会の決勝戦、大津高校vsルーテル学院が11月23日に行われます。そう、田中英雄選手の母校と三原雅俊選手の母校は、言わずと知れた熊本の盟主を狙うライバル関係。そんな一戦を前に、それぞれコメントをいただきました。マッチプレビューをお届けします。
「いやあ、勝つでしょう」と開口一番の大津高校出身の田中英雄選手。今年の大津高校にはJの注目選手もいて、まさに“本命”。自信がみなぎるコメントです。ところが、話はあられもない方向に。「『ちょっと・・・グラウンドを人工芝にしたいなあ』とか。いきなり電話がかかってくるんですよ。高校の監督って、今は怖くはないんですけど、関係が抜けないと言うか。電話がかかってきて『やべえ』みたいな。締まるんですよ」と、JのOBならではの苦悩(!?)をのぞかせています。
ただ、「正式にOB会ができたんですよね。それで、俺だけに負担が来てたのが・・・・ちょっとホッとしてます」と苦笑い。ただ、その苦笑いの中に、とてつもない大笑いをにじませていました。「でも、勝つと思うけどね」。後輩が挑む、「負けられない一戦」への力強いお言葉です。
一方、ルーテル学院出身の三原雅俊選手。こちらは、「いやあ、やばいんじゃないですか」とコメント。あまり熱気を感じさせないのには、大きな理由がありました。この言葉の前には、「あ、そうなんですか。知らなかった」と、なんと、母校の決勝進出を認識していない三原選手がいたのです!
ただ、「大津にだけは負けられないって思ってやってましたし、それは今も変わらないですよね」と、宿命のライバルに挑む後輩たちへエールを送っています。ところが、そのエールは、なかなか届けられていないのが実情のようです。以前、ルーテル学院が選手権に出場した際、「僕と札幌の岡本にビデオレターの依頼があったんですよね。でも、あいつも僕も送ってないんですよ」と苦笑い。それでも、オフに母校で後輩たちと触れ合った三原選手は「ガッツはすごいですよ」と太鼓判。この場を借りて、少しでもエールが届けばと願うところです。
柏戦への準備にいそしむお2人の、閑話休題です。
(神戸担当 小野慶太)
2012/11/22 13:37