30日に遠征先のミャンマーから帰国したばかりのC大阪だが、オフを挟むことなく、1日にはヤンマースタジアム長居で乳酸値測定を行い、体調管理に努めた。その中には、28日に行われたミャンマー代表との一戦で決勝点を挙げた平野甲斐の姿もあった。測定後、スタジアムを後にする平野に話を聞いた。
――ミャンマー代表との試合では早速得点を決めました。
「結果的には点が取れて良かったけど、自分のプレースタイルももっと出さないといけないし、周りにも合わせていかないといけない。この試合では1トップで出場しましたが、監督が求めるポジションではどこでもやるつもりです」
――あらためて、C大阪に加入決意したお気持ちは?
「1年半、タイのブリーラムという、すごく良いクラブでやらせてもらいました。クラブ内でしっかり築いたモノはあるけど、プロサッカー選手である以上、挑戦しないといけないと思った。打ちのめされてもいいから、もう一度チャレンジすることを決めた。子どもも生まれたばかりなので、子どものためにも、チャレンジしたい」
――マルコ・ペッツァイオリ監督のサッカーは前からのプレスも要求されます。タイで培ったプレースタイルも生かせそうですか?
「走れないとキツいし、前がしっかり走らないと後ろも破たんをきたしてしまうサッカーだと思うけど、ハードワークという点では自信もある。自分のストロングポイントを出して監督の信頼をつかんでいきたい。前線には素晴らしい選手がいるけど、やる前から出られないと決まったわけではないし、出場時間が少なくても、少しずつ伸ばしていって、たとえベンチ外になっても、トレーニングからしっかり自分のやれることを120%でやって、アピールしていきたい」
ミャンマー帰りで疲労も残る中、元気に話してくれたナイスガイの平野甲斐。タイでは、元C大阪で、現在はタイでプレー中の船山祐二(アーミー・ユナイテッドFC)や茂庭照幸(バンコク・グラスFC)とも話をしたという。今後、攻撃陣の一角に食い込むことが期待される。
(C大阪担当 小田尚史)
2014/07/01 18:25