和歌山キャンプは「コンディション不良で不参加」(勝矢寿延強化部長)とされていたミッチ・ニコルスだが、23日、クラブから豪州Aリーグ、パース・グローリーFCへの期限付き移籍が発表された。
ミッチは今季、ランコ・ポポヴィッチ前C大阪監督の要請に応じる形で加入。しかし、出場機会は思うように得られていなかった。さらにマルコ・ペッツァイオリ新監督となったため、選手間の競争は再び横一線ともなったが、「出番を求めて」(勝矢強化部長)の移籍となった。ミッチは和歌山キャンプ中の19日に日本を離れたとあって、「(別れの)あいさつはできなかった」と永井。その永井に、23日の練習後、ミッチについて語ってもらった。
「アイツも移籍は望んでいたと思う。違う国で言葉も通じず、試合にも出られず、精神的にもキツかったと思うから。自分も同じ経験をしたので気持ちは分かる。広州(ACLラウンド16第2戦広州恒大戦・1○0)で一緒に出て勝てたことは良かった。実力はあるし、もがいている姿も見てきたから、パースで頑張ってほしいですね」。
ピッチ内ではハードワークをいとわず、泥臭く“戦える”選手だったミッチ。ピッチ外でも日本食は納豆も問題なく口にし、クラブ企画で、大阪名物“たこ焼き”を頬張る姿はユーモラスでもあった。ナイスガイの今後の健闘を祈りたい。
(C大阪担当 小田尚史)
2014/06/24 21:47