14日のアウェイ・岐阜戦で昨季まで磐田でプレーした川口能活と対戦する八田直樹。第16節・岡山戦(1△1)では上田康太、前節・水戸戦(1○0)では船谷圭祐と元磐田勢との対戦が続くが、今回は意味合いが異なる。川口はかつての“チームメート”というより、“ライバル”。「負けたくない。それだけです」と多くを語ろうとしなかった。
川口とは同じ05年に磐田へ加入した。ユースからトップへ昇格したばかりの新人GKにとって、川口はまさに「雲の上の存在」(八田)。加入当初からレベルの違いを見せ付けられたが、努力の末、数年後に“ライバル”になった。川口も八田を正GKの座を争う好敵手と認めたからこそ、ピッチで多くの言葉を交わすことはしなかった。
昨季までの9年間、ともにGK練習を行い、誰よりも近くで互いのプレーを感じてきた。二人の関係に言葉はいらない。「(川口の存在は)やはり意識はするけど、試合に勝つことだけを考えている」。いまはただ敵地で勝利することだけを考えている。
(磐田担当 南間健治)
2014/06/11 15:19